ANCHORS動物病院未来研究所

2023年9月5日

「労働時間」の正しい定義と管理方法について

今回は労務管理の基本でもある「労働時間」について解説させていただきます。
(※本稿では、会社を動物病院、労働者を職員と言い換えて記載しております。)

労働時間とは

労働時間とは、職員が動物病院の指揮命令下に置かれている時間のことをいいます。
「指揮命令下に置かれている時間」については、職員の業務が動物病院から義務付けられているものであるか否かを基準に考えます。ただし、直接的に動物病院から職員に対して業務命令はしていなくとも、暗黙の了解で職員が業務を行っていた場合は指揮命令下に置かれたと考えるケースもあるため、ケースバイケースで判断されます。
就業規則の定めよりも実態が優先されるため、指揮命令下に置かれていた状態(労働時間)と思われる行為に【動物病院の指示があったかどうか】は重要なポイントです。

例えば、下記3つのパターンは、労働時間として取り扱わなくてはならないと厚労省のガイドラインにて公表されています。

  1. 動物病院の指示により、就業を命じられた業務に必要な準備行為(着用を義務付けられた所定の服装への着替え等)や業務終了後の業務に関連した後始末(清掃等)を事業場内において行った時間
  2. 動物病院の指示があった場合には即時に業務に従事することを求められており、労働から離れることが保障されていない状態で待機等している時間(いわゆる「手待時間」)
  3. 参加することが業務上義務づけられている研修・教育訓練の受講や、動物病院の
    指示により業務に必要な学習等を行っていた時間

上記にいずれかに該当するケースは多いのではないでしょうか。

  この記事は会員限定コンテンツです。
   最後までお読みいただくには会員登録が必要です。
会員登録いただくとオンラインセミナー・ミニセミナーの閲覧が可能になります。

ページのトップへ