今回はJASMINEミニセミナーのご紹介です。中医学科より「中医学の入門編2」についてお話ししております。ここでは、動画の内容を概説いたします。
中医学における気・血・水
中医学が最も得意とするのが未病の改善です。中医学の基本的な考え方は、体調不良や病気は体内を流れるエネルギーバランスが崩れることで発生するというものです。そのエネルギーである気・血・水は身体を構成する基礎的な物質とされています。これらが充分に存在し、円滑に身体を巡ることで生体が正常に機能します。それぞれが相互に関わり合ってバランス良く存在している状態が、健康な状態です。
気:エネルギー的存在で、新陳代謝を高め、熱を作り出します。陽の性質を持ちます。
血(けつ):身体に取り込まれた気が赤色に液化したもので、陰の性質を持ちます。
水(すい):身体に取り込まれた気が無色のまま液化したもので、陰の性質を持ちます。
気とは
目に見えない循環要素で、全ての臓腑にエネルギーを与えています。両親から受け継いだ先天の気と、生後の食事から取り込まれる後天の気で生体の元気を構成しています。気の作用としては、新陳代謝や自然治癒力を高め、血・水の作用をサポートして栄養を循環させ、成長発育を促すなど様々なものがあります。気の異常は気虚、気滞、気逆に分類されます。
・気虚:気の量的不足や作用の不足により発生します。
・気滞:気が身体のあちこちで停滞している状態です。
・気逆:気が本来の流れに対して逆流し、上半身に集中した状態です。西洋医学の自律神経失調症などに該当します。
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